鏡餅のダイダイ(橙)もアロマテラピー?
お正月には「鏡餅」を飾りますよね。お餅の上には「ダイダイ(橙)」を乗せますか?「ミカン(蜜柑)」を乗せますか?
もともとはダイダイが乗せられました。鏡餅の上にダイダイを乗せるのは、「家系が代々(だいだい)栄えますように」という願いが込められているからです。 ダイダイの実は熟しても落ちず、枝についたまま何年も年を越すことから「代々」と呼ばれ、縁起がよい果物とされています。1本の木に何代もの実がついている様子を家族に見立てて、長寿や家族繁栄を祈願していたといわれています。しかし、現在はお正月に飾る鏡餅も小さくなって、小さめのみかんが使われることが多いように思います。ミカンを乗せた方が見た目のバランスがよいですものね。
アロマテラピーで使われる香りに、このダイダイを使ったものもありますよ。精油瓶にダイダイの学名「Citrus × aurantium」と記載されていたり、英語で「ビターオレンジ」と呼ばれるものです。ダイダイは「スイートオレンジ」に比べるとほろ苦い香りのオレンジで、食べてもあまり美味しくないため、ポン酢やマーマレードにされることが多いようです。
ダイダイの香りは果皮から抽出(圧搾もしくは蒸留)したものを「ビターオレンジ」、白い花の香りを抽出(蒸留)したものを「ネロリ」、葉の香りを抽出(蒸留)したものを「プチグレン」と呼ばれます。同じ植物でも部位によって成分が違うため、香りによって身体が感じる印象、働きや作用も異なってきます。鏡餅の上にのっているダイダイもアロマテラピーで使用される植物です。
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