イランイラン
イランイラン
Cananga odorata
バンレイシ科イランイランノキ属
イランイラン(Ylang Ylang)とは、タガログ語で「花の中の花」という意味です。インドからオーストラリア北東部(フィリピン、インドネシア、セイシャル、マダガスカル、コモロ諸島)まで分布する熱帯性常緑高木で20m近くまで成長します。花は黄色(黄緑色)で、剥いたバナナの皮のように巻き上がり縮れた形状をしています。エキゾチックで濃厚な香りが遠くまで漂います。花は一年中、咲きますが、品質の良い精油は5~6月の早朝に摘まれたものから抽出されます。一番目に蒸留される精油を特級品(エクストラ)、以降順に「1級(ファースト)」「2級(セカンド)」「3級(サード)」と細かく分類されることもあります。良い香りでありながらも比較的安価なことから、貧乏人のジャスミンと称されることもありますが、シャネルの香水にも配合されているようです。
写真(内藤記念くすり博物館付属薬用植物園温室 2023年9月)
データ
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精油名 | イランイラン |
学名 | Cananga odorata |
科名 | バンレイシ科イランイランノキ属 |
抽出部位 | 花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
産地 | コモロ諸島、マダガスカル、インドネシアなど |
香り | フローラルでエキゾチックな甘い香り |
主な成分 | ゲルマクレンD(~25%)、α-ファルネセン(~15%)、β-カリオフィレンetc |
ノート | ミドル |